2013年7月17日水曜日

会津弁の師

自宅近くに中華そば屋さんがある。

ここはご夫婦で切り盛りされていて昼の3、4時間ほどしか営業しない。

しょうがない、なにせ御二人とも75歳を越えるご高齢なのである。


このお店は中華そばの味よりもお母さんのインパクトが圧倒的に強い。

初対面だろうがなんだろうが構わずしゃべりかけてくれる。

黙々と中華そばをつくる旦那さんとのコントラストがまた印象的だ。


僕は初めての訪問で、このお母さんに会津弁を習おうと心に決めている。


自分以外のお客がいなくなると、ちょこんと横に座って世間話をしてくれる。

こういうシチュエーションは本当にうれしい。


だがウキウキに浸っている暇はない、相手は完全なるネイティブなのである。

途中、理解が追いつかず何を言っているのかがわからなくなるのはしばしばだ。



「****だっぺした?」

と疑問形で話しかけられるも、「****」の部分がわからない、

とりあえず口にそばをかけこみ「うん、そーね~」とごまかしてみる。


それでうまく辻褄があうときもあれば、当然そうでないときもある。

後者は本当に困る。


もちろんそんな困ることばかりではない、

「最近の女性は強すぎる。もっと男に尽くさないといけない」

と言っていたのが理解でき、こちらもしゃべる。会話が通じる。


同じ日本人なのに、やけにうれしい瞬間である。


これからもこんな感じで、僕は会津弁をマスターしていく。

まずはこのお母さんと対等にしゃべれるところまでを目標とし

街のこと、人のこと、今思うこと、これからのことをたくさん聞こうと思っている。



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